こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
部分矯正とは、全体的な歯並びや噛み合わせを改善するのではなく、気になる一部分の歯並びを整える矯正方法です。
部分的な治療なので、全体矯正よりも安い費用・短い期間で行えることがメリットでしょう。装置が目立たないことで人気のインビザラインも、部分矯正を行える治療法です。
今回は、インビザラインで部分矯正を行う場合のメリットやデメリットなどをご紹介します。インビザラインで部分矯正する場合の費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインで部分矯正はできる？
インビザラインは、部分矯正・全体矯正、どちらにも対応できる矯正方法です。
インビザラインは、動かす歯の距離が短い症例を得意としています。部分的な軽度の歯並びの乱れを治したい場合は、インビザラインが適しているでしょう。
インビザラインで部分矯正をする場合は、全体矯正よりも歯を動かす範囲が小さいです。マウスピースの枚数が少なくなり、治療期間も短くなります。
ただし、適応できない症例があるので注意してください。気になるのは一部分の歯並びだけでも、歯並びを改善するには全体矯正をしなければならない症例も少なくありません。
インビザラインで部分矯正するメリット
インビザラインで部分矯正するメリットは、以下のとおりです。
矯正装置が目立たない
インビザラインは、透明なマウスピースを装着して歯並びを整える治療です。矯正治療を受けていることに気づかれたくない方や、人前で話す機会が多く矯正装置が見えるのは避けたい方に適しています。
矯正の痛みや歯への負担が少ない
インビザラインは、マウスピースを交換して段階的に歯を動かします。歯にかかる力がそれほど強くないので、ワイヤー矯正と比べて痛みが出にくいでしょう。
治療期間が短い
部分矯正の場合、歯を動かす範囲が狭いので治療期間が短くなります。特に、インビザラインの部分矯正は、専用のシミュレーションソフトによって治療開始から終了までの歯の動きを知ることができます。
治療に必要な期間も明確になるので、マウスピースの装着時間を守れば、計画どおりに治療が進みます。
治療費用が安い
インビザラインの部分矯正の費用相場は、約300,000〜400,000円です。
一方、全体矯正の費用相場は約700,000〜1,000,000円と、部分矯正よりも高額です。
部分矯正では、治療対象となる歯の本数や範囲が限られています。全体矯正と比較すると使用するマウスピースの枚数が少ないため、治療費用を抑えられるでしょう。
コンプレックスを解消できる
部分的に歯並びが悪い場合でも、大きなコンプレックスになっていることがあります。部分矯正に限りませんが、口元の見た目がよくなるとコンプレックスを解消できることがあるのです。
部分矯正では噛み合わせの改善はできませんが、見た目がよくなるだけでも精神的によい影響があるでしょう。
インビザラインで部分矯正するデメリット
インビザラインの部分矯正のメリットをご紹介しましたが、メリットだけでなくデメリットもあります。部分矯正を希望していても、部分矯正では改善できない歯並びがあるので注意しましょう。
インビザラインの部分矯正のデメリットは、以下のとおりです。
適応できない症例がある
インビザラインの部分矯正は、軽度の歯並びの乱れが対象です。奥歯を含む歯並び全体を改善したい場合や、歯の移動範囲が大きい場合は適応できません。抜歯が必要な症例も、歯の移動距離が大きくなるため対応できないでしょう。
一部分の歯並びが乱れているだけだと感じても、全体的な歯並びや噛み合わせに問題があり、全体矯正が必要な場合があります。部分矯正で治療できるかどうかは、口内の状態を確認して歯科医師が判断します。
マウスピースを長時間装着しなければならない
インビザラインのマウスピースは取り外せますが、1日20〜22時間装着しなければなりません。食事と歯磨きの時間以外は常に装着して過ごします。
装着時間が短いと、十分な効果を得られないでしょう。計画どおりに矯正治療が進まないので、装着時間を守る必要があります。
マウスピースを管理する必要がある
インビザラインのマウスピースは、装着時間や交換時期を管理し、毎日清掃しなくてはなりません。マウスピースを外した際は、しっかりと歯磨きをし、マウスピースは水道水で手洗いする必要があります。
しっかりとお手入れができていないと、雑菌が増殖してにおいの原因になります。マウスピースが着色され、目立つようになる可能性もあるでしょう。マウスピースを清潔に保てないと、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
歯を削ることがある
インビザラインの部分矯正では、歯を並べるスペースを確保するために歯を削る処置を行う場合があります。歯の側面にヤスリをかけるイメージでわずかに削り、歯を並べるスペースを確保するのです。
矯正治療で行われる歯を削る処置のことを、IPR（ディスキング）といいます。虫歯治療のように大きく削るわけではありませんが、健康な歯を削ることに抵抗がある方もいるでしょう。
歯を削る必要があるかどうか、部分矯正を始める前に確認することが重要です。
インビザラインで部分矯正できる歯並びとは
インビザラインで部分矯正できるのは、歯並びの乱れが軽度のケースです。歯を並べるスペースが足りず抜歯を行うケースは、歯を動かす距離が大きいので適応外になるでしょう。
具体的にインビザラインで部分矯正できる歯並びは、以下のとおりです。
- 部分的なすきっ歯
- 軽度の叢生（ガタガタした歯並び）
- 軽度の出っ歯
また、矯正治療後に後戻りを起こした歯並びも、インビザラインの部分矯正が適応されることが多いです。
歯並びの乱れが軽度かどうかは、ご自身では判断できないでしょう。インビザラインの部分矯正を希望する場合は、まずは歯科医院を受診して相談してください。
インビザラインで部分矯正できない歯並びもある？
メリットの多いインビザラインの部分矯正ですが、希望するすべての方が受けられる治療ではありません。
インビザラインで部分矯正できない歯並びは、以下のとおりです。
- 全体的な噛み合わせを改善する必要がある歯並び
- 重度の叢生や出っ歯
- 抜歯が必要な歯並び
- 上下の正中がズレている歯並び
- 重度の受け口など骨格的な問題がある歯並び
歯を動かす範囲が大きい歯並びや、全体的な噛み合わせを改善する必要がある歯並びは、インビザラインの部分矯正では対応できません。骨格的な問題がある歯並びは、顎の位置を調整するために外科手術を行う場合があります。
インビザラインで部分矯正する場合の費用
インビザラインの部分矯正の費用相場は、約300,000〜400,000円です。保険は適用されない自費治療となり、歯科医院によって費用が異なります。
インビザラインで全体矯正をする場合の費用相場は700,000〜1,000,000円なので、部分矯正を選択すれば大幅に費用を抑えられるでしょう。
また、矯正治療中は定期検診を受ける必要があります。診察代として、5,000〜10,000円程度の費用がかかるでしょう。
定期検診の頻度は口内の状態によって異なりますが、1〜2か月に一度の場合が多いです。
まとめ
インビザラインは、部分矯正が可能な矯正治療です。
インビザラインの部分矯正では、一部分の歯並びだけを改善します。そのため、使用するマウスピースの枚数が少ないです。全体矯正と比べて費用が安くなり、治療期間も短くなるでしょう。
透明なマウスピースを使用するので、矯正治療中であることを気づかれずに歯並びを改善したい方に適した矯正方法です。部分的に歯並びを整えて口元の見た目が改善されると、コンプレックスの解消につながるでしょう。
インビザラインの部分矯正を希望する場合は歯科医院を受診して、ご自身の歯並びを部分矯正で改善できるか確認してもらってください。
インビザラインで部分矯正を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
