こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外し可能な点から、多くの人に選ばれる矯正治療法となっています。
しかし、その自由度の高さゆえに、日常生活の中で「いつ外せばよいのか」「どんな場面で注意すべきか」など、悩むことも少なくありません。特に、外食時は家とは違って思うように行動できないことも多く、マウスピースの扱いに戸惑う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、マウスピース矯正をしている方が外食時に装置を外すタイミングや注意点、さらに歯磨きができない場面での対処法まで、詳しく解説します。矯正治療中でも快適に外食を楽しむためのヒントをお伝えします。
目次
マウスピース矯正の装置をつけたまま食事をしてもよい?
マウスピース矯正では、基本的に食事の際には装置を取り外すことが推奨されています。マウスピースの素材であるプラスチックが熱や圧力に弱く、食事によって変形するリスクがあるためです。
また、飲食物がマウスピースの内側に入り込むことで、虫歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。特に、色の濃いものや臭いの強いものを口にすると、マウスピースに色や臭いが残ることがあります。
例外的に、水を飲む場合は装着したままでも問題ありませんが、それ以外の飲食は控えるのが望ましいです。たとえ短時間の軽食であっても、装置の破損や口腔内トラブルの原因になることがあります。
食事後にマウスピースを再装着する際は、歯や装置が清潔であることが重要です。歯に食べかすが残ったまま装着すると、虫歯のリスクが高まるほか、不快感や口臭の原因にもつながります。
手間に思えるかもしれませんが、長期的に見ればこうした基本的なルールを守ることが治療効果を高め、トラブル防止につながるのです。外食時も同様で、マウスピースを外して食事をすることが、治療を順調に進めるための大切なステップとなります。
外食時にマウスピースを取り外すタイミング
外出先では自宅のように自由に行動できないため、マウスピースをいつ、どのように取り外すべきか悩む場面が多いでしょう。お店の雰囲気や混雑具合、同席する相手との関係性などによって、求められるものは異なります。
しかし、適切なタイミングで装置を外すことは、マウスピース矯正の効果を維持しつつ周囲にも配慮する上で非常に重要です。ここでは、外食時におけるマウスピースの取り外しのベストなタイミングと、その際の実用的なコツについて解説します。
お店に入る前
お店に入る前に、あらかじめマウスピースを外しておくのがもっともスムーズです。特に、友人や仕事関係の人と一緒に食事をする場合、テーブルについた後にマウスピースを取り外すのは気まずさを感じることもあります。
人目を気にせず落ち着いて外すためには、トイレや車の中などのプライベートな空間で事前に外しておくのがベストでしょう。また、衛生的に取り外せる環境であれば、マウスピースの清潔さも保てます。
注文前から料理が届くまで
もしも事前に外せなかった場合は、店内での対応が必要になります。その際は、トイレなどを利用して、注文前から料理が届くまでに取り外しましょう。他のお客様に不快感を与える可能性があるため、人前で外すのは避けましょう。
また、外したマウスピースは専用のケースに収納し、ナプキンに包んだりそのままテーブルに置いたりすることは避けてください。紛失や破損を防ぐためにも、持ち運びできる専用のケースを常備しておくことが大切です。
マウスピース矯正中に外食をするときの注意点
マウスピース矯正中でも、外食を楽しむことは十分に可能です。
ただし、普段とは異なる環境下では、少しの油断や準備不足が装置の破損・衛生トラブルにつながることがあります。特に外食では、メニューの選び方や飲み物の種類、装置の取り扱い方法に細心の注意が必要です。
また、治療の妨げにならないよう、マウスピースの装着時間を意識しながら過ごすことも大切です。ここでは、外食時に注意すべき具体的なポイントを解説します。
熱い料理は注意して食べる
外食では好みの料理を頼む方が多いですが、熱い料理や硬い食べ物を食べる時は注意しましょう。マウスピースは外して食事しますが、歯周組織が敏感になっている状態で熱い・硬い食べ物を食べると、痛みや違和感が発生することがあります。
色や臭いが強い食べ物は避ける
カレーや赤ワイン、コーヒーなど、色素の強い食べ物や飲み物は、マウスピースに色移りしやすいことで知られています。外していても、口の中に残った成分が装着時に装置に付着し、変色や臭いの原因になることがあります。
食後はできるだけ口をすすぎ、必要に応じてマウスウォッシュを使うと、清潔な状態を保ちやすくなります。
装着時間の管理を徹底する
マウスピース矯正では、1日22時間以上の装着が推奨されており、この装着時間を守ることが治療の成功に直結します。外食で装置を外す時間が長くなると、それだけ治療期間が延びたり、計画どおりに歯が動かなかったりする可能性が高くなります。
長時間の会食や飲み会などでは、あらかじめスケジュールを調整したり、食後すぐに装着できるよう準備をしておいたりすることが大切です。
外食時に歯磨きができないときの対処法
マウスピース矯正中は、歯を清潔に保つことがとても重要です。食後に歯磨きせずにマウスピースを再装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
しかし、外食先では必ずしも歯磨きができる環境が整っているとは限りません。混雑した飲食店や時間に余裕のない場面では、やむを得ず歯磨きを後回しにすることもあるでしょう。
こうした状況でも、できる限り口内環境を良好に保つための対処法を知っておくことは、矯正治療を成功させるために非常に有効です。
食後は口をしっかりゆすぐ
歯磨きができないときの基本的な対処として、口をゆすぐことは非常に効果的です。水やお茶などでしっかりと口内をゆすぐことで、食べかすや糖分、酸をある程度除去できます。
特に、甘いものや粘着性のある食べ物を口にした後は、丁寧に時間をかけてゆすぐようにしましょう。食後すぐに口をゆすぐ習慣を持てば、虫歯や口臭の予防にもつながります。
携帯用のデンタルケアグッズを活用する
外出先でも歯のケアができるよう、携帯用のデンタルフロスやマウスウォッシュ、歯間ブラシなどを常備しておくと安心です。コンパクトな歯ブラシや水なしで使える歯磨きシートなども市販されており、トイレや人目を避けられる場所で簡単に使用することができます。
特にマウスウォッシュは、口臭対策と細菌抑制に有効であり、歯磨きが難しい場面で重宝します。
歯磨きできるタイミングを見逃さない
すぐに歯磨きができない状況でも、少し時間が空いたときにケアできるよう意識して行動することも大切です。例えば、会計後や移動前に洗面所を見つけたら立ち寄る、休憩中にトイレで歯磨きをするなど、隙間時間を活用して清潔を保つ工夫をしましょう。
また、歯磨きができる場所を事前に調べておくのもひとつの方法です。ビル内の多機能トイレや商業施設のパウダールームなど、使いやすい場所は多くあるので、探してみてください。
まとめ
マウスピース矯正は、見た目に配慮しながら歯並びを整えることができる治療法ですが、日常生活、特に外食時にはいくつかの配慮が必要です。装置をつけたままの食事は避け、事前に取り外す習慣をつけることが大切です。
また、外食中は装着時間の管理や口腔ケアを怠らず、衛生的な状態を保つことが治療成功の鍵となります。歯磨きが難しい場面でも、口をゆすいだり携帯グッズを活用したりすることで、一定のケアは可能です。
少しの準備と意識で外食の楽しさと矯正治療を両立させることができます。今回ご紹介したポイントを参考に、安心して外食を楽しみながら理想の歯並びを目指していきましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、健康なお口=健口から健康を創り出す歯科医院として予防を中心とした歯科医療を提供しています。予防歯科や小児矯正、マウスピース矯正だけでなく、虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯、歯科ドックなども行っています。