噛むことの大切さ

こんにちは、天白区いちろう歯科の浅井です!今回は噛むことの大切さについて、お伝えします!

10月といえば、秋刀魚やキノコ類、さつまいも、栗、かぼちゃ、梨等が旬を迎え、食事がより楽しい季節ですね!

みなさんはお食事の時、1口に何回噛んでいますか?

普段意識することはあまりないかもしれませんが、よく噛んで食べることは私たちの健康と大きく関係しています!

よく噛むことによる効果

胃腸の働きを助ける

食べ物を噛み砕き、消化酵素が含まれた唾液と混ぜあわせて食べることで、

胃腸の負担をやわらげて働きを活発にし、消化を助ける効果が期待できます。

歯の病気の予防

よく噛むと、唾液がたくさん出ます。唾液にはお口の中をきれいにする自浄作用があり、汚れがたまって有害な細菌の温床となるのを防いでくれます。

また唾液には有害な細菌と戦うペルオキシダーゼと呼ばれる酵素が含まれており、虫歯や歯周病の予防につながります。

脳の機能を高める

よく噛んで食べることは脳血流量を増加させて脳を活性化し、子どもは脳が発達、大人は物忘れを予防することができます。

肥満の予防

よく噛んで食べると、食べすぎを防ぎ、肥満防止につながります。

また唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素は、有害な細菌とたたかうばかりではなく、食べ物の中の発がん性物質が作り出す活性酵素を消去する作用があると指摘されています。

正しい顎の成長や発達

顎が成長する時期によく噛むことで、正しい顎の成長や発達につながります。

適切な咬み合わせのためには歯列が顎に正しく並ぶことが必要です。しかし、現代人は顎が小さく歯がきれいに並ばずに、八重歯や凸凹歯列になる人が多くなっています。

どのくらい噛めばいい?

健康のためには、ひとくちにつき30回というのをよく耳にすると思います。日本歯科医師会もこの回数を推奨しています。

この回数は比較的噛みごたえのある食品を噛んで細かくし、唾液とまぜて飲み込みやすい状態にまでするのに必要な回数とされています。

しかし柔らかい食品は30回も噛むのは難しいかもしれません。そのような食品の場合、10回噛むことから始めてみてください!

良く噛んで食べるための工夫

急いで食べない

ゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。

ながら食いをしない

テレビやスマホを見ながらの食事はやめましょう。ながら食いは噛むことに集中できず、食べ過ぎてしまいます。

口いっぱいに食べ物を詰め込まない

口いっぱいに食べ物を詰め込むのを避け、一口分の量を少なめにして噛む回数を増やしましょう。

一口ごとに箸をおく

一口食べたら箸をおくように意識すると、噛む回数も増え早食いも防げます。

飲み物で流し込まない

食べ物が口の中にある時は、飲み物をとらないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。

よく噛むため必要なのは、当然ですが健康な歯です。

虫歯や歯周病で歯を失って入れ歯になると、噛む力は3分の1程にまで低下してしまいます。健康な歯が健康な身体をつくります!

健康で丈夫な歯を保つために日頃から正しい歯磨きの仕方を身につけて習慣づけ、定期的に予防処置を受診しましょう!

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