口呼吸がもたらす体の影響

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「いちろう歯科・矯正歯科」です。
皆さんは普段鼻呼吸ですか?それとも口呼吸ですか?
無意識にお口で呼吸にしている方は意外と多く、就寝中や花粉症の方は花粉の飛散量が多い時期に増えると言われています。
口で呼吸をしていても身体をに問題はないと思われがちですが、実は口呼吸が原因で口臭や歯のトラブルが生じたり、全身の健康に影響することもあるのです。

今回は口呼吸がもたらすお口の影響をお伝えするのと共に改善方法もご紹介します。

口呼吸とは?

文字の通り鼻ではなく口で呼吸することをいいます。

鼻呼吸と口呼吸の違い

鼻呼吸は鼻毛や粘膜がフィルターの働きをすることにより、空気中のホコリや細菌、ウイルスなどを取り除いてくれます。さらに鼻腔を通る際に、冷たく乾燥した冷気が温められ、適切な温度に調節されることにより、喉や肺への刺激が軽減されます。
口呼吸は鼻呼吸と比較して、鼻毛や粘膜のフィルターを通さずに直接冷たく乾燥した空気が直接体内へ取り込まれてしまうため、細菌やウイルスの感染や、花粉症などのアレルギー性疾患を引き起こしやすくしてしまいます。

なぜ口呼吸になってしまうのか

アレルギーや鼻ポリープ、鼻炎などが原因で鼻が詰まってしまい、空気がスムーズに通り抜けずらくなってしまう事や、アデノイドや扁桃腺が腫れていると鼻の通り道をふさいでしまうために口呼吸になってしまいます。また、口周囲の筋力が弱いと正しい呼吸が難しくなり口呼吸になってしまう事や、歯並び悪いと口を閉じる事が難しくなり口呼吸になってしまう事もあります。

口呼吸がもたらす悪影響

お口の健康のリスク

口呼吸をすると唾液が減少し、虫歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖しやすくなります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。なので綺麗にお口のケアが出来ているはずなのに虫歯になったり歯周病になったりしている方は口呼吸が原因であることも考えられます。

全身の健康への影響

鼻の粘膜のフィルター機能が働かないため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。また、睡眠時の口呼吸はいびきや睡眠の質の低下に繋がったり、場合によっては睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。

子どもの発達の影響

成長期に口呼吸をしていると、顔の筋肉がゆるむことや舌のいちが低くなってしまうため、上顎の発達が不十分になり永久歯の並ぶスペースが不足してしまい、出っ歯(上顎前突)になったり、前歯がガタガタに並んでしまいます(叢生)。

改善させるには

日常に取り入れやすいトレーニング

舌を上顎につける意識やお口を閉じる意識を普段から持つようにすると効果的です。また、姿勢を正すだけでも鼻呼吸がしやすくなります。

就寝時の工夫

寝ている間は無意識なので意識的に口を閉じるということは難しいです。なので専用の口テープを使用して鼻呼吸を促しても良いかもしれません。

まとめ

口呼吸は普通に生きてく上で普通のことかと思われがちですが、歯や全身の影響、子どもの発達にも影響を与える呼吸です。「自分も口呼吸しているかも」と感じたら、まずは日常生活でお口を閉じる意識や鼻呼吸の意識してみると良いかもしれません。少しの意識がお口と全身の健康を続けるひとつの鍵になります。

コラム一覧へ

ページの先頭へ戻る