予防歯科が行う予防処置について

 こんにちは!いちろう歯科、院長の一郎です(^^)

 

今後はスタッフも載せますが僕も載せますので宜しくお願い致します!

 

では早速、皆さんは歯周病と聞いてどんな状態を想像されますか?

①歯磨きで血が出る

 正解です。歯茎が潰瘍になり簡単に出血するからですね。

①歯がぐらぐらして最終的には抜けてしまう。

 正解です。歯を失う一番の原因は歯周病なんですよ。

②口臭の原因になる。

 正解です。口臭の主な原因は細菌の出すガスですね。

 

これらは皆さんが良くイメージする所だと思います。全部正解です。

でも実はお口の中だけの問題ではないのですよ。

今回はそのお話から。

 

まずそもそも歯周病は細菌感染症だという事はご存じですか?

歯周病は歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に毒素を持つバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊が定着する事から始まります。

「ここ大事です!後でまた出てきますからよく覚えておいてください!」

 

そしてバイオフィルムが定着すると歯周ポケットの歯肉側は常に潰瘍状態となる為、

常時体内に菌や毒素が供給されている事になっちゃうのです。

 

どういうことか?

 

まずここで言うバイオフィルムとは?

イメージは“排水溝のぬめり”あれがそうです!

そりゃ口臭の原因にもなりますよね。

そして歯周ポケットの総面積って手のひらと同じくらいあるんです。

ってことは、

荒れて潰瘍状態になった手の平を24時間、365日ずっと排水溝のぬめりに当てていたらどうなるか想像してみてください。

手のひら腐ってきません?

そんなこと絶対しない!とか思っていますか?

でもそれが歯周病です。

目に見えてないだけで同じ状態がお口の中で起きているってことなのですよ!

だから触ればすぐ出血するでしょうし、歯の周りの組織は腐ってなくなっていくので歯はグラグラしてくるでしょうし、口臭も出てくるでしょうってことは容易に想像できませんか?

潰瘍面から常時菌や毒素が血管に入り体内に供給されるわけですから、

当然全身に菌が回り続けるのも容易に想像できるでしょ。

 

最初に言った「お口の中だけの問題ではない」というのも、もうお分かりですよね?

 

まず歯がぐらぐらしたり抜け落ちてしまうと食生活に影響が出ますよね。

オーラルフレイル(口腔機能虚弱)はそのまま全身の虚弱に繋がるんですよ。

咬合力の低下から偏った食事内容による低栄養、代謝障害、筋力低下、活動低下などサルコペニアやロコモと呼ばれる全身疾患へと繋がります。

 

そして先ほど述べたように歯周病は菌や毒素が血管に入り全身にまわります。

これが心筋梗塞や脳梗塞、狭心症など循環器疾患から糖尿病、ガン、関節リウマチや認知症まで、さまざまな疾患の原因の一つとされています。

 

これらは慶応大学医学部の伊藤裕先生が提唱されたメタボリックドミノにもみられるように今は通説で、すべての生活習慣病の最上流に「お口の健康」が位置しています。

 

じゃあこの上流で食い止める事ができれば、その有益性は計り知れない程大きなものじゃないですか?

 

ここで最初に「ここ大事です」って言った内容覚えてます?

歯周病の始まりはなんでしたっけ?

そうです!

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に毒素を持つバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊が定着する事から始まる、でしたよね。

ここが最上流の最最上流。

 

そしてなんとこの最最上流から食い止めるようとしているのが予防歯科で行う予防処置なんです!!

バイオフィルムの定着を阻止できるわけですしね。

 

ここまで知ったら僕には受けない意味が分からない・・。

 

皆さん!お願いです!「定期予防処置」受けてください!!

 

今回はこれが言いたかったのです。ではまた。

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