こんにちは、いちろう歯科・矯正歯科の深谷です🍑
以前、薬膳マイスターの資格を取得しましたので、寒い冬を健やかに過ごすための薬膳についてお伝えしたいと思います!
薬膳というと、皆さんはどういうイメージをお持ちでしょうか。「健康に良さそう」「栄養が豊富そう」というプラスなイメージがある反面、「薬くさそう」「味気がなさそう」など、マイナスのイメージをお持ちの方もきっと多いと思います。また、何か特別な食材や調理法を駆使した、特殊な料理だと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
目次
薬膳とは
薬膳とは、東洋医学の理論に基づいて作る健康料理で、その人の体質に合った食材を摂って体内のバランスを整え、健康へと導こうとするものです。
薬膳で使われる言葉や考え方は、私たちが普段慣れ親しんでいるものとは違うので馴染みにくいかもしれませんが、実際に学んでみるととても面白く、実生活にも役立つものでした。ここでは、私が特に興味を持った和漢膳についてお話ししたいと思います!
和漢膳の特徴
和漢膳とは
和漢膳とは、薬膳を日本に定着させようと考えたときに生み出されたもので、薬膳の正統的な考え方を踏まえつつ、日本で手に入りやすい食材を使って、日本人の体や味覚に合うようにアレンジしたものです。特殊な料理でもなんでもなく、食生活に気軽に取り入れられるのが魅力です。
カロリーは関係ない
和漢膳(薬膳)にはカロリー計算がありません。例えば、玉ねぎ、じゃがいも、バナナはそれぞれひとつで約80キロカロリーと同じですが、体を温めたり冷やしたりと性質が違います。
・玉ねぎ…体を温め、新陳代謝を盛んにする働きがある
・じゃがいも…温にも寒にも偏らず、滋養・強壮作用がある
・バナナ…体を冷やし熱を除くことから、鎮静効果、炎症を抑える働きがある
このように、それぞれ異なる為カロリーではなく季節や食べ物の性質を考え、体のバランスを整える食材を選ぶことが、自分に合った美味しい和漢膳を作るコツです。
寒い冬を健やかに過ごす為の和漢膳
「補陽温腎」で冬の体に衣替え
冬は体の機能が冬眠状態になり、エネルギー代謝が低下しがちです。これに冷えが加わると血流が悪くなり、熱を運ぶ血液がうまく循環せず、正常な体温調整ができにくくなります。また、免疫力も下がり風邪をひきやすい状態となりますので、体を温め体力を増す強壮作用のある食品や血液の巡りを良くし造血効果の高い食品を摂ることがポイントです!
薬膳では冬の過ごし方のポイントを「補陽温腎」といい、体を温める食品を補い腎臓の機能を高めることが大切です。腎は単に排尿をコントロールする臓器ではなく、人の成長、発育、生殖にかかわる重要な生命力の源となります。
「温熱性」の食品を
「ゴマ、昆布、きのこ」などの黒い食品と、良質なタンパク質で腎を温め、「ねぎ、生姜、ニンニク」など風邪を予防する「温熱性」の食品をしっかり摂るのがおすすめです!
さらに、和漢食材の「枸杞子(クコの実)、山薬、銀耳、紅花、高麗人参」などをトッピングして食べ、冬を元気に過ごしましょう。
◉身近な体を温める食材◉
野菜類…玉ねぎ、らっきょう、にら、ししとう、生姜、ピーマン、かぼちゃ、しそ、ねぎ、小松菜、ニンニク
肉類・魚介類…鶏肉、牛肉、羊肉、明太子、アナゴ、タイ、エビ、イワシ、アジ
果物・乳製品…さくらんぼ、あんず、桃、栗、柚子、みかん、きんかん、チーズ
穀類・豆類…もち米、きび、くるみ
茶・嗜好品…杜仲茶、紅茶、酒
調味料…こしょう、わさび、味噌、酢、黒砂糖、カレー粉、赤唐辛子
控えたい食品
・冷たい飲み物、身体を冷やす食品(なす、きゅうり、ゴーヤ、南国のフルーツ)
・動物性脂肪を多く含む菓子、ケーキ、チョコレートなど
・アクの強い食品や血流を悪くする食品(ワラビ、ゼンマイなどの山菜、たけのこ、魚卵類、モツ、カニ、ウニなど)
これらは、体を冷やしてしまうので食べ過ぎには注意しましょう!
冬にピッタリな和漢膳
★牡蠣のニンジンソース★
エネルギーを高め、造血作用のある高麗人参は、冬に特におすすめの和漢食材のひとつです。海のミルクと呼ばれるほど栄養価の高い牡蠣との組み合わせで腎を温めましょう!
★ほうれん草とクコの実のナムル★
体を冷やす作用のほうれん草を、体を温めるニンニクやゴマで和えて、バランスをとります。ビタミン・ミネラル豊富なクコの実を加えて、さらにスタミナアップできます!!
是非参考にしてみてください!身体をぽかぽかにして寒い冬を乗り切りましょう!💙