こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。

「インビザラインで噛み合わせまで綺麗に治るのか」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。インビザラインは、見た目だけでなく噛み合わせの改善も可能な装置とされています。
この記事では、インビザラインによる噛み合わせ治療について詳しく解説します。
目次
インビザラインで噛み合わせを治療できる?

結論として、インビザラインでも噛み合わせを整えることは可能です。
ただし、噛み合わせの問題には、歯の傾きや位置が主な原因のものもあれば、顎の骨格のずれが大きく関わるものもあります。歯の傾きや位置が原因の噛み合わせの問題であれば対応できる可能性が高いですが、骨格的な問題にはインビザラインではアプローチできません。
このため、実際に噛み合わせを調整できるかどうかは、精密検査を実施して判断していく必要があります。
正しい噛み合わせとは

噛み合わせは、歯並びがきれいかどうかだけでなく、左右の奥歯でバランスよく噛めているか、顎の関節や筋肉に負担がかかっていないかといった機能面も含めて評価します。
正しい噛み合わせでは、上下の歯並びが左右で大きくずれておらず、上の前歯の真ん中(正中)が顔の真ん中と揃っています。また、力を入れずに自然に口を閉じられるかどうかも、歯並びや顎の位置関係を考えるうえでの重要なサインです。
親知らずを除いた永久歯28本がそろっていることも、噛み合わせの安定に関わります。先天的に歯が足りない場合や、虫歯などで抜歯した歯を放置している場合、空いたスペースに周囲の歯が倒れたり伸びたりして噛み合わせが崩れる可能性があります。
歯がまっすぐ生えていること、歯と歯の間に隙間がないことも重要です。
噛み合わせに関係する歯並びとは

「歯並びがガタガタしているけど、噛み合わせが悪いかどうかは分からない」と感じた方もいるのではないでしょうか。ここでは、噛み合わせに関係しやすい歯並びをご紹介していきます。
叢生
叢生(そうせい)とは、歯並びがガタガタとしている状態です。乱杭歯と呼ばれており、八重歯も叢生の一種とされています。
歯が綺麗に並んでいないため、噛み合わせも悪くなるケースが多いです。
すきっ歯
歯と歯の間に隙間がある状態を、すきっ歯といいます。専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)といい、特に前歯の中心に隙間がある状態を正中離開といいます。
上下の歯列で全く同じように隙間が生じることはほとんどなく、噛み合わせが悪化しやすい歯列不正といえます。
出っ歯・受け口
出っ歯は上の前歯が前方に突出している状態、受け口は下の前歯が突出している状態を指します。どちらも、前歯部分がうまく噛み合わないため、全体的な噛み合わせにも悪影響を及ぼしやすいです。
過蓋咬合・開咬
過蓋咬合(かがいこうごう)は、噛み合わせが深すぎる状態のことです。奥歯を噛み合わせた際に、前歯部分の下の歯が見えなくなるほど上の歯が覆い被さってしまう状態です。開咬(かいこう)は、奥歯を噛み合わせた際に、上下の前歯の間に隙間ができる状態です。
どちらも噛み合わせに問題が生じる代表的な症例といえるでしょう。
インビザラインで噛み合わせ治療が可能なケース

インビザラインは、歯を少しずつ動かしながら歯並びを整えていく治療です。顎の骨格そのもののずれが大きくなく、歯の傾きや並び方が主な原因になっている噛み合わせでは、インビザライン単独でも改善が期待できるでしょう。
たとえば、歯の位置や角度によって生じた軽度から中等度の出っ歯・受け口や、軽度の叢生、すきっ歯などは、インビザラインで歯の位置を調整することで噛み合わせも改善できる可能性があります。また、過蓋咬合や開咬も、歯の傾きや奥歯の高さの問題が原因であり、軽度の症例であればインビザラインで改善を目指せるかもしれません。
インビザライン単独では改善が難しい噛み合わせ

インビザラインは幅広い症例に使われていますが、すべての噛み合わせの問題を解決できるわけではありません。治療の確実性や安定性を優先して、ワイヤー矯正を併用したり、外科的な治療を検討したりすることもあります。
例えば、上下の顎の位置関係やサイズなど、骨格的な問題が原因の出っ歯や受け口は、インビザラインに限らず矯正治療だけでは改善が見込めません。歯並びが整ったとしても、口元の突出感を改善することが難しいので、外科的な処置で顎の骨のバランスを整える必要があります。
また、奥歯の位置を大きく調整しなければならないケースも、インビザライン単独では対応が難しいかもしれません。ただし、ワイヤー矯正を併用したり、アタッチメントやゴムかけといった補助的な処置を実施したり、矯正力を高める工夫によって対応できる可能性もあります。
インビザラインで噛み合わせを整える具体策

インビザラインで噛み合わせ治療を行う際は、マウスピースの使用だけでなく、補助的な処置を実施することがあります。ここでは、主に選択される補助的な処置について解説します。
アタッチメント
歯の表面に、歯と同じ色の小さな突起(アタッチメント)を付けることがあります。マウスピースと歯の密着性を高めることで、治療の効果を最大限に発揮させるために使用します。
これにより、歯の細かな位置調整や、ねじれの調整などが行いやすくなります。
ゴムかけ(顎間ゴム)
上下の歯の前後の位置関係や、噛み合わせの深さを調整するために、ゴムかけ(顎間ゴム)を行うこともあります。マウスピース単独では難しい方向に力をかけられるようになるので、噛み合わせの治療にも有効です。
バイトランプ
噛み合わせが深い過蓋咬合では、バイトランプを使用することがあります。マウスピースに3mm程度の出っ張りを設けて、それにより歯を歯茎の中に押し下げて噛み合わせを調整していきます。
IPR
歯を並べるスペースが不足している場合、歯の表面をわずかに削って隙間を作る処置(IPR)を行うことがあります。叢生などの歯並び・噛み合わせの乱れは、歯列に十分なスペースがないことが原因のケースが多いです。
スペースがない状態で無理に歯を動かそうとすると、前歯が前方に飛び出してしまったり、逆に他の歯の後ろに入り込んでしまったりすることがあるため、十分なスペースを確保する目的で実施する処置です。
噛み合わせが悪い状態を放置するリスク

「噛み合わせが悪くても特に日常生活で困ることがない」と、噛み合わせの問題を軽視する方は少なくありません。しかし、噛み合わせが悪い状態で放置すると、さまざまなリスクが生じます。
ここでは、噛み合わせが悪い状態を放置するリスクを解説していきます。
歯や顎に大きな負担がかかる
噛み合わせが悪い状態を放置すると、歯や顎に大きな負担がかかるようになります。上下の歯が適切に噛み合っていれば、バランスよく力が分散されますが、噛み合わせが乱れていると、一部の歯だけに強い力が集中してしまいます。
これにより、歯のすり減りや欠け、ひび割れの原因になることがあります。さらに、特定の歯に負担がかかり続けることで、歯がぐらつきやすくなり、将来的に歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。
また、顎の関節にも大きな影響が出る場合があります。その結果、口を開けると音が鳴る、口が開きにくい、顎が痛むといった顎関節症の症状が現れることもあります。
歯周病や虫歯のリスクが高まる
噛み合わせが悪い状態を放置すると、歯周病や虫歯のリスクが高まる可能性があります。
噛み合わせが乱れている場合、歯並びにも問題があるケースが多く、歯ブラシが届きにくい場所が増えてしまいます。その結果、歯垢や食べかすが溜まりやすくなり、細菌が繁殖する環境が作られます。
さらに、噛み合わせが悪いと特定の歯に過度な力がかかり、歯ぐきや歯を支える骨に負担がかかることがあります。歯周組織に負担がかかり続けると、歯周病が悪化しやすくなる可能性もあるでしょう。
全身の不調につながる可能性がある
噛み合わせが悪い状態を放置すると、口の中だけでなく全身の不調につながるかもしれません。噛み合わせは、顎の動きだけでなく、首や肩、頭の筋肉とも深く関係しています。
そのため、噛み合わせが乱れると筋肉のバランスが崩れ、肩こりや首のこり、頭痛などの症状が現れることがあります。慢性的な不調につながるケースも多いですが、原因が噛み合わせにあることに気づかないまま過ごす方も珍しくありません。
また、食べ物をうまく噛めない状態が続くと、消化器官にも負担がかかります。十分に噛まずに飲み込むと、胃腸の働きに悪影響を与えます。
噛み合わせは体全体のバランスと関係しているため、違和感を感じた場合には早めに歯科医院で相談することが重要です。
まとめ

インビザラインは、歯並びだけでなく噛み合わせの改善も目指せる矯正治療です。
ただし、噛み合わせの問題には、歯の位置が主な原因のものと、顎の骨格が大きく関わるものがあり、インビザライン単独で対応できるケースとできないケースがあります。ワイヤー矯正や外科的な処置が必要なこともあるため、事前に相談するようにしましょう。
噛み合わせが悪いまま放置すると、さまざまなリスクが生じるため、違和感が続く場合や痛みがある場合は、自己判断で我慢せず歯科医師へ相談してみてください。
インビザライン治療を検討中の方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、健康なお口=健口から健康を創り出す歯科医院として予防を中心とした歯科医療を提供しています。予防歯科や小児矯正、マウスピース矯正だけでなく、虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯、歯科ドックなども行っています。






