片噛みをしている子が増加中!?両方の歯で噛めるようにするために知っておきたい「舌」の話

こんにちは。名古屋市天白区にある「医療法人IDGいちろう歯科・矯正歯科」です。

小学生のお子さんに口腔筋機能療法(MFT)をしていると、舌を上手く動かせなかったり、左右差があったりする姿が見られます。
「いつもご飯は両方の歯を使って食べている?」と聞くと「こっちで噛んでいることが多い」と片側だけを使って食べているという回答が多く感じられます。親御さんからも「『左右バランスよく噛んで食べるんだよ』と何度も言っているのに直らなくて…」という声をいただくことも。

ですが、現場からお子さんのお口の状態を見させている立場からお伝えしますと、片噛みは「意識」だけでは改善しません。どうしてかと言うと片噛みを引き起こしている根本的な原因は「舌の動きの悪さ(偏りや筋力不足)」の癖があるからです。

片噛みの原因は「動かない舌」


なぜ片噛みになってしまうのか。それは「舌が食べ物を反対側に運べないから」です。
普段あまり意識しないと思いますが、実は食事の時に舌が食べ物をすくって奥歯の上に乗せる動作を何十回も繰り返しているんです。ですが、最近の子どもたちはどこかしら舌の動きにぎこちなさが見受けられます。

・「舌の右側は動きやすいけど、左側は動かしにくい」
・「舌だけを動かせなくて顎まで一緒に動いてしまう」

このように上手くお口を使えていない状態の子が多いのです。
そうなると、舌にとって食べ物を運びやすい「得意な方の奥歯」にばかり食事が送り込まれることになります。結果として無意識に片噛みが定着してしまうわけです。

 

「片噛み」と「上手く使えない舌」の負のループ

使わない方の歯で噛まなくなると、使わない方の舌や頬の筋肉はますます退化していきます。筋肉が衰えることによって食べづらい、物が上手く運べないなどが起こり結果いつもと同じ方で噛んでしまうというという負のループにに入ってしまいます。
そうなると、使う方のお顔の筋肉ばかりが育ってお顔のラインが歪んできたり、噛み合わせがズレてきてしまったりします。

「噛み方」ではなく「舌」を鍛える


いつも噛んでいる方ではなく反対の歯で噛む前に、上手く動かすことができない方の舌を刺激して、左右に食べ物を運べる「土台」作りが重要です!
もし「うちの子片噛みかも…」と思ったら、鏡の前でお子さんにこんなチェックをしてみてください。

【ご家庭でできる舌チェック】

・舌を「べー」と出して細く尖らせられるか
・噛み合わせの面(歯の噛む面)を奥から反対側に向かってなぞることができるか

もし舌先が丸くなったり均一な速さでなぞることができなかったりするようであれば、それは舌の筋肉が偏っているサインです。

おわりに

片噛みは、子どもからの「お口の筋肉がうまくいっていないよ」というサインです。指摘して直そうと思うのではなく、「舌が上手く動かせないんだな」と気づいてあげ、楽しく舌を動かす遊びから始めてみてください。
当院の予防矯正のプログラムの中に【アクティビティ】という舌や嚥下などのトレーニングも行っています。気になることがあればいつでもご相談ください!
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この記事の監修者
*
いちろう歯科・矯正歯科
院長
田中 一郎
  • ・新潟大学卒業
  • ・ハーバード大学矯正学教授宮島邦彰先生に師事し矯正を学ぶ
  • ・浜松市や名古屋市南区、東海市の歯科医院勤務、県西部浜松医療センター研修・愛知学院第一口腔外科研修を経ていちろう歯科・矯正歯科開業
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