インビザラインで後悔した7つの例!後悔しないための対策も解説!

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。

インビザラインを持つ女性の手元

透明なマウスピースを使用するインビザラインは、目立たず違和感や痛みも出にくい人気の矯正治療です。

しかし、インビザラインによって噛み合わせが悪くなる、正中がズレるなど、後悔する方もいます。インビザラインで後悔しないために、原因と対策をあらかじめ知ることが重要です。

今回は、インビザラインで後悔した7つの例と5つの対策を解説します。

インビザラインで後悔した7つの例

机に肘をついて考え込む長髪の女性

透明なマウスピースを使用するインビザラインは、目立たず違和感や痛みも出にくいことから非常に人気です。

しかし、インビザラインは患者様自身でマウスピースを管理する必要があるため、治療の進め方によっては後悔する方もいます。インビザラインで後悔した例は、以下のとおりです。

噛み合わせが悪くなった

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間装着することで、持続的に歯に力をかけて歯並びを整えます。マウスピースの装着時間が20時間よりも短い日が続いた場合やマウスピースの装着を忘れた場合、理想的な位置に歯が移動せず、噛み合わせが悪くなることがあります。

インビザラインは、歯並びだけでなく噛み合わせも改善できる治療法ですが、マウスピースの装着時間が短いことが原因で、噛み合わせが悪くなることがあるのです。

正中がズレた

正中(せいちゅう)とは、上下の前歯の真ん中である、歯並びの中心のことです。きれいな歯並びでは上下の正中が揃いますが、インビザラインによって歯並びの中心がズレることがあります。歯の大きさが左右で違うことや、左右どちらかの歯だけが出ていること、奥歯の噛み合わせがズレていることが原因の場合が多いです。

インビザライン治療後のリテーナーをつける期間が短く、歯が後戻りして正中がズレることもあるでしょう。

歯茎が下がった

インビザラインで歯に強い力がかかりすぎた場合や歯周病などで歯を支える顎の骨が少なかった場合、歯茎が下がることがあります。

歯茎が下がると、歯が長く見えて見た目が悪くなるだけでなく、しみる・痛むなどの知覚過敏の症状が出ることもあるので注意が必要です。

治療期間が長かった

インビザラインでは、クリンチェックというソフトを使用することで、治療にどのくらいの費用や期間がかかるかシミュレーションできます。

しかし、実際に治療を始めると計画どおりに歯が移動せず、予定していた治療期間よりも長くかかることがあります。結婚式や就職など「この時期までに歯並びを整えたい」という目標がある場合、当初予定していた期間よりも長くかかると、インビザラインを後悔するかもしれません。

治療がうまく進まない原因の多くは、マウスピースの装着時間や交換時期が守れていないことです。計画どおりに治療を進めるために、マウスピースの装着時間や交換時期をしっかり守りましょう。

理想の仕上がりにならなかった

歯並びや噛み合わせが理想の仕上がりにならず、後悔することもあります。マウスピースの装着時間が不十分で治療がうまく進まなかった場合に多い理由です。

また、マウスピースが歯の根元まで入っていないなど、誤った装着方法を行うと、予定とは違う方向に歯が動くことがあります。インビザラインで理想の仕上がりを手に入れるには、マウスピースを正しく装着することが大切です。

患者様と歯科医師のコミュニケーション不足で、治療後の仕上がりを共有できていないことも原因として考えられます。「この歯を引っ込めたい」など、歯並びに対するお悩みや要望がある方は、シミュレーションの段階で歯科医師にしっかり伝えてください。

虫歯や歯周病になった

インビザラインは、食事や歯磨きのときなどにマウスピースを取り外せるため、治療中に虫歯や歯周病になるリスクは低いといわれています。

しかし、毎日の歯磨きが不十分であれば、虫歯や歯周病になるでしょう。インビザライン中に虫歯や歯周病になると、治療を優先するために矯正期間が延びるかもしれません。

治療によって歯の形が変わると、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。インビザラインの治療中はなるべく磨き残しをなくし、虫歯や歯周病を予防しましょう。

歯が後戻りした

インビザラインで歯並びを整えても、定められた期間リテーナーをつけなければ歯が後戻りします。

歯を動かす矯正治療の直後は、歯が不安定な状態です。定められた期間リテーナーをつけることが非常に大切です。自己判断で中断せず、歯科医師の指示に従いましょう。

インビザラインで後悔しないためにはどうしたらいい?

顎に手を当てて考える女性

インビザラインで後悔しないために気をつけたい、5つのポイントを解説します。

経験豊富な歯科医院を選ぶ

インビザラインを後悔しないためには、インビザライン治療を受ける歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。

インビザラインでは治療前に歯がどのように動くかシミュレーションできますが、実際に治療を始めると歯がうまく動かない場合や、微調整が必要になる場合があります。歯並びや噛み合わせを整える矯正治療は、高度な技術と専門的な知識が必要です。そのため、インビザラインだけでなく、矯正治療の知識が豊富な歯科医院を選ぶとよいでしょう。

インビザラインを始める前のカウンセリングで、メリットだけでなくデメリットの説明はあったか、質問にはきちんと答えてくれたかなども、歯科医院を見極める大切なポイントです。

インビザラインを取り扱う歯科医院では、無料のカウンセリングを行っていることもあります。インビザライン治療を検討している方は、まずは気になる歯科医院のカウンセリングを利用しましょう。

マウスピースの装着方法を守る

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間、正しく装着しなければいけません。予定どおりの位置に歯が動かず、インビザラインを後悔する可能性があります。

上述したインビザラインを後悔した例は、マウスピースの装着方法を見直すことで避けられます。患者様自身でマウスピースをしっかり管理し、必ず装着方法を守りましょう。

磨き残しをなくす

インビザラインの治療中に虫歯や歯周病になる原因は、毎日の歯磨きが不十分で磨き残しがあることです。

特に、虫歯治療によって歯の形が変わると、用意していたマウスピースが入らなくなって作り直しが必要になるかもしれません。治療期間が延びるので、インビザラインを後悔することにつながるでしょう。

マウスピースを装着する前に丁寧に歯を磨くことが大切です。

定期検診を受ける

インビザラインは患者様自身でマウスピースを管理する治療ですが、1~2か月に1回の頻度で歯科医師に経過観察をしてもらわなければいけません。

定期検診では、治療計画どおりに歯が移動しているか、マウスピースの装着方法や順番に間違いはないかを確認します。全体的な歯のチェックも行うので、虫歯や歯周病予防にも効果があるでしょう。

必ずリテーナーを装着する

インビザラインの治療で歯を動かし終わったら、歯の後戻りを予防するためにリテーナーを装着しましょう。

リテーナーをつける保定期間は、歯を移動させる矯正期間と同程度必要といわれています。保定期間をおろそかにすると歯が後戻りし、後悔するかもしれません。インビザラインを後悔しないために、歯科医院の指示に従ってリテーナーを装着してください。

インビザラインのメリット・デメリット

merit demeritと書かれたノートが机に置かれている

インビザラインのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

メリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立たない
  • 取り外せる
  • 痛みが少ない

インビザラインは、ワイヤー矯正のように金属の矯正装置は使いません。透明なマウスピースを使用するため、矯正治療を受けていることが周囲に気づかれることは少ないです。矯正治療中の見た目が気になる方や、接客業・営業など、人前に立つ機会の多い方に適しています。

患者様の好きなときに取り外せるため、食事や歯磨きもふだんどおり行えます。ストレスなく日常生活を遅れることは、大きなメリットでしょう。

インビザラインは、形の違うマウスピースを何枚も使用して徐々に歯を動かすため、違和感や痛みが出にくいといわれています。マウスピースは薄くてやわらかい素材でできているので、口内炎が起きにくいことが特徴です。

デメリット

インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。

  • マウスピースを正しく装着しないと治療が進まない
  • 治療できない症例がある

インビザラインは、患者様自身でマウスピースを管理して治療を進める方法です。定められた装着時間よりも短かい場合や装着方法を誤っている場合、理想とする位置に歯が移動しません。インビザラインを後悔することにつながるでしょう。

インビザラインは、ワイヤー矯正よりも対応できる症例に限りがあります。複数本の抜歯が必要なケースや骨格的な問題があるケースには対応できないことがあるため注意が必要です。

インビザラインをおすすめしない人

腕を組んで考える女性

以下の特徴がある方には、インビザラインは適していないでしょう。

  • 自分でマウスピースを管理できない人
  • 歯並びの乱れが重度な人
  • 骨格的な問題で歯並びが乱れている人

インビザラインは、ワイヤー矯正のように歯科医師が主導で進める治療ではありません。マウスピースを1日20~22時間装着し1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換する、定められた期間リテーナーを装着するなど、自己管理が必要です。

マウスピースを管理できない場合、インビザラインを後悔するかもしれません。ご自身でマウスピースを管理することが苦手な方は、インビザラインではなくワイヤー矯正を選択するとよいでしょう。

インビザラインは、ワイヤー矯正よりも適応症例に限りがあります。重度の叢生(そうせい)や出っ歯、複数本の抜歯が必要になるケースなどは、インビザラインだけでは治療できないことが多いです。ワイヤー矯正の併用が必要になることもあります。骨格的に問題がある場合、外科処置が必要になることもあるでしょう。

まとめ

専用のケースにインビザラインを片付ける

透明なマウスピースを使用するインビザラインは、目立たず違和感や痛みが少ないことから人気の矯正治療です。

しかし、インビザラインによって噛み合わせが悪くなる、正中がズレるなど、インビザラインを後悔する方もいます。インビザラインを後悔する事例の多くは、マウスピースの装着方法を見直すことで避けられるでしょう。

インビザラインを後悔しないためには、治療を受ける歯科医院を見極めることも大切です。

インビザライン矯正を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

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