こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。

口を大きく開けると痛い、顎がカクカク鳴るといった症状が気にはなっているものの、受診先がよく分からないまま様子を見ている方は多いでしょう。顎関節症は早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の改善や悪化の予防につながる場合があります。
この記事では、顎関節症の主な症状や受診すべき診療科、歯科で行われる治療法・期間・費用、さらに日常生活でできるセルフケアまでを分かりやすく解説します。顎の違和感や痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
顎関節症の症状

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかることで起こる病気です。初期段階では軽い違和感だけのこともありますが、進行すると食事や会話に支障が出る場合もあります。
ここでは、代表的な症状を確認してみましょう。
顎が痛む
最も多い症状が、口を開けたり閉じたりしたときに感じる痛みで、耳の前にある顎関節や頬、こめかみ周辺の筋肉に痛みが出ることがあります。食事やあくびの際に痛みが強まる場合もあれば、安静時でも鈍い痛みが続くこともあります。
歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の緊張が原因となることもあるため、正確な原因の特定が重要です。
口が開けにくい
通常は指3本ほどが縦に入る程度(およそ40mm前後)まで口を開けられますが、顎関節症では関節内の円板がずれたり、筋肉がこわばったりすることで開口量が減るケースがあります。
口が大きく開けられなくなると、食事や歯磨きだけでなく、歯科治療にも支障をきたす場合があるため注意が必要です。
顎から音が鳴る
口を開閉した際にカクッ、コキッ、ジャリジャリといった音が鳴ることがあります。音だけで痛みがない場合は経過観察で問題ないこともありますが、痛みや開けにくさを伴う場合は関節の異常が進行している可能性があるため、早めに受診しましょう。
顎関節症は何科を受診すればいい?

では、顎関節症が疑われる場合、何科を受診すればよいのでしょうか。
まずは歯科・口腔外科を受診する
顎関節症は、噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりなど、お口の環境と深く関係していることが多いため、まずは歯科、または口腔外科を標榜する歯科医院を受診するのが一般的です。診察では顎の動きや噛み合わせ、筋肉の状態などを確認し、必要に応じてレントゲンやCTなどの画像検査を行います。
歯科で診察した結果、他科への紹介が必要な場合は、歯科医師が適切な医療機関を案内します。
他の診療科を受診したほうがよいケース
顎の痛みが顎関節症ではなく、他の病気による場合もあります。例えば、耳の痛みや聞こえにくさが強い場合は耳鼻咽喉科、神経の異常が疑われるしびれや強い顔面痛がある場合は神経内科や脳神経外科で対応可能でしょう。
また、関節リウマチなど全身疾患が関係している場合は整形外科や内科が対応することもあります。
歯科での顎関節症の治療方法

歯科では、症状や原因に応じて複数の治療法を組み合わせながら顎関節症の治療を進めていきます。
スプリント療法
顎関節症の治療で最も一般的なのが、就寝時に専用のマウスピースを装着するスプリント療法です。マウスピースを使うことで、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減し、顎関節や咀嚼筋へのストレスを和らげる効果が期待できます。
また、噛み合わせの安定を助け、痛みの緩和につながる場合もあります。
生活習慣の改善指導
顎関節症は日常生活の癖が関係しているケースも多くみられます。頬杖をつく、うつ伏せ寝をする、長時間の食いしばりなどの習慣が続くと、顎への負担が大きくなります。
日常生活の癖を見直し、顎に負担をかけない姿勢や食事方法を身につけることも立派な治療の一環です。
薬物療法・理学療法
痛みや炎症が強い場合には、消炎鎮痛薬や筋肉の緊張を和らげる薬が処方されることがあります。加えて、顎のストレッチや開口訓練、温熱療法などを組み合わせることで、筋肉の緊張を和らげ、関節の動きの改善が見込める場合があります。
いずれも、患者さまの状態に応じて無理のない範囲で進めることが大切です。
外科的治療が選択される場合もある
保存的な治療を続けても改善がみられない重症例では、口腔外科で関節洗浄や外科的処置が検討されることがあります。ただし、多くの顎関節症はスプリント療法や生活習慣の改善などの保存療法で改善が期待できるため、外科的治療が必要になるケースは多くありません。
なお、当院には口腔外科出身の歯科医師が在籍しており、顎関節症をはじめとするお口周辺のさまざまな疾患に対応しています。顎が痛い、口が開きにくいといった症状でお困りの際には、専門的な診断を受けるようにしましょう。
歯科での顎関節症治療の期間

顎関節症の治療期間は、症状の程度や原因によって異なります。
軽症の場合は数週間から数か月が目安
顎の違和感や軽い痛み、口を開けたときの音だけといった比較的軽い症状では、スプリント療法や生活習慣の改善によって、数週間から2~3か月ほどで症状が落ち着くことがあります。
ただし、自己判断での治療中断は再発のリスクを高めるため、医師の指示通りに継続することが大切です。
症状が強い場合は半年以上かかることもある
口がほとんど開かない、痛みが長期間続いている、関節の変形が疑われるといった場合には、改善まで半年以上かかることもあります。
また、長年の歯ぎしりや食いしばり、姿勢の癖などが原因となっている場合は、それらを改善する時間も必要です。痛みを抑えるだけでなく、再発しにくい状態を目指して治療を進めていきます。
定期的な経過観察も重要
顎関節症は症状の変化を確認しながら治療内容を調整することが大切です。マウスピースの適合状態や顎の動き、痛みの程度などを定期的に確認し、必要に応じて装置の調整や生活指導を行います。
定期的に通院することで、小さな変化にも対応しやすくなり、より良い治療結果につながるでしょう。
歯科での顎関節症治療の費用

多くの場合、顎関節症の診察やレントゲン検査、スプリントの作製費用は、健康保険の適用対象です。3割負担の場合で、初診時の検査を含めて数千円程度、マウスピースの作製費用は一般的に5,000円~1万円程度が目安となります。
また、処方薬がある場合は、その費用が別途必要です。
特殊なマウスピースや保険適用外の検査・治療を希望する場合には、自費診療となることがあります。例えば、より精密に作製されたカスタムメイドのマウスピースや、審美性・機能性を重視したかぶせ物・詰め物による咬合改善、歯並びを改善する矯正治療などは自由診療となる場合があります。
費用はクリニックや治療内容によって異なり、数万円から十数万円以上になることもあります。クリニックによって導入している設備や治療内容は異なるため、費用や治療方針については事前に説明を受け、納得したうえで治療を始めることが大切です。
費用だけでなく治療内容も確認することが大切
十分な検査を行い、一人ひとりに合わせた治療計画を提案してくれる歯科医院であれば、症状の改善だけでなく再発予防にもつながります。治療内容や通院回数、保険・自費の違いについても確認しながら受診先を選ぶことが大切です。
顎関節症を予防するセルフケア

顎関節症は、日頃の生活習慣を見直すことで予防や再発防止が期待できます。
食いしばりや歯ぎしりを意識して減らす
本来、上下の歯は食事や会話のとき以外は接触していないのが正常な状態ですが、無意識に上下の歯を接触させている方も少なくありません。仕事や家事の合間に歯が触れていないか確認する習慣をつけると、食いしばりの改善につながります。
顎に負担の少ない生活を心がける
頬杖やうつ伏せ寝、片側だけで噛む癖は、顎関節へ偏った負担をかける原因になります。また、硬い食べ物ばかり食べることや、大きく口を開ける動作も症状を悪化させることがあります。
顎に負担をかけにくい生活習慣を意識することが予防につながるでしょう。
ストレスをため込まない
精神的なストレスは、無意識の食いしばりや歯ぎしりを誘発する要因の一つです。十分な睡眠や適度な運動、趣味の時間などを取り入れ、心身をリラックスさせることも大切です。ストレスを上手に発散することで、筋肉の緊張が和らぎ、顎への負担も軽減しやすくなります。
まとめ

顎関節症は、顎の痛みや口が開けにくい、音が鳴るといった症状が現れる病気です。原因は一つではなく、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせ、生活習慣などが複雑に関係していることが少なくありません。
顎の違和感・痛みなどの症状が続く場合は、自己判断せず早めに歯科や口腔外科で診てもらいましょう。適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、症状の改善や再発予防が期待できます。
顎関節症の治療を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、健康なお口=健口から健康を創り出す歯科医院として予防を中心とした歯科医療を提供しています。予防歯科や小児矯正、マウスピース矯正だけでなく、虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯、歯科ドックなども行っています。







