噛むことの大切さ

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDGいちろう歯科・矯正歯科」です。
みなさんはしっかり噛んで食事をしていますか?
今回はよく噛んで食べることの大切さをお伝えいたします。

歯石ケアのイメージ

 

よく噛むことのメリット

【虫歯予防】

よく噛むことで、唾液の分泌が促進されます。
成人の場合1日に約1~1.5ℓの唾液が絶えず分泌されています。
唾液には口腔内の乾燥を防ぎ、食事の際の食品残渣や細菌を洗い流す機能があります。
これによりプラークに変わるリスクを減らしてくれます。
また、口腔内細菌が糖を代謝して生成した酸を中和してエナメル質が溶けるのを防ぎます。
唾液にはカルシウムやリン酸などのミネラルが含まれており、エナメル質の修復(再石灰化)を行い、
唾液に含まれている抗菌物質が口腔内の虫歯菌の増殖を抑えてくれます。

【顎の成長促進と歯並びの形成】

顎の成長には授乳期からのお口の育て方が関係してきます。顎は生まれてからの半年間で一番成長します。
その時期にしっかり母乳を飲むことで、上顎を刺激し成長を促します。そして離乳食の進め方もポイントになってきます。
近年では洋食化が進み、柔らかくあまり噛まずに食べられる物が好まれる傾向があります。
歯が生え揃ってないから、すべて小さく刻んで柔らかくした物だけを食べさせるのではなく、その時期に合った硬さの食材を食べさせることが大切です。
また、足の裏が床や足板に付かない状態で食事をすると、足裏が付いている状態と比べて約半分くらいの力になってしまうので、食事の時の椅子や姿勢は意識したいものです。

【脳の活性化】

よく噛むことで、脳への血流も増加し、神経細胞が活性化されることがわかっています。
特に記憶力や集中力を司る海馬への刺激が高まり、思考の柔軟性や反応速度が向上するとも言われています。
また、前歯で噛む時と奥歯で噛む時では、脳の刺激される場所も異なってきます。
歯にはそれぞれに役割があります。
「前歯でかじり取り、小臼歯で砕き、大臼歯(奥歯)ですり潰して」
食べることで、口の中から大量の感覚情報が脳に送られ消化器官の運動が活発になります。

【消化吸収の促進】

 

よく噛んで食べると、食べ物が細かくなり表面積が増えます。その為、胃に入った時に消化酵素がスムーズに作用し、必要な栄養素が体内に取り込まれやすくなります。
先にもお話しましたが、よく噛むことで脳へ刺激がいき、消化吸収にも繋がっていきます。消化が悪く、お腹が痛くなってしまうと集中力が低下し、意欲も損なわれていきますので腸内環境を整えることは、全身の健康にも繋がっていきます。

【肥満予防】

よく噛んで食べることは肥満防止にもなります。一口の量を減らし、よく噛むことで食べる時間を長くします。満腹感を感じるのには20分程の時間を要しますので、少しずつゆっくり食べる事で自然と食べる量が減らせます。
また食事が終わってからも自然と消費エネルギー量が高い状態が続くと言われています。基礎代謝量を上げていく為にも、よく噛んで少しずつ食べましょう。
ゆっくり楽しく食事を行うことで、緊張をほぐし精神状態を安定させるセロトニンの分泌を増やします。
日中のセロトニンの増加は、睡眠ホルモンと言われるメロトニンの増加にも繋がり、睡眠の質も高める作用があります。睡眠不足はホルモンバランスを崩し、それにより肥満率も高くなります。

まとめ

いくつかメリットをお伝えしてきましたが、人間が健康に過ごしていく初めの一歩は食べることです。
食べることは生きていく上でとても重要ですが、「歯」が健康でなければ、
おいしく楽しく食べられません。
こちらは口腔機能の推移のグラフです。口腔機能17歳頃から機能を維持していき、55歳頃から徐々に低下していきます。

生まれた時からしっかり口腔機能を獲得していくことが、年齢を重ねてからの口腔機能に繋がってくると言っても過言ではありません。
いちろう歯科・矯正歯科では、虫歯治療・予防処置・矯正歯科の他に、

  • 生まれる前の産婦期から2歳までの方を対象に「口育クラブ」
  • 赤ちゃんの免疫力をアップさせる「ベビーマッサージ」
  • 乳歯から永久歯の生え変わり時期に予防矯正・アクティビティ(MFT)」
  • 機能が低下してきてからの栄養相談とトレーニングを行っています。

    生まれる前から生涯通って頂ける、いちろう歯科・矯正歯科へのご来院を、お待ちいたしております!

 

コラム一覧へ

ページの先頭へ戻る